山は気候変動が激しく、気温も平地より低いため、環境に合わせた服装選びをしなければなりません。
汗が乾いて寒い。
山頂付近の気温が意外と低かった。
着替えをもっていきすぎて荷物が重くなった。
などなど服装選びを失敗すると登山をするうえで様々な問題が出てきます。
私自身初心者の頃はしんどい思いをしてきましたw
本記事では、登山の基本的な服装の考え方や各アイテムの選び方を紹介します。
レイヤリング(重ね着)の基本

登山の服装は「レイヤリング(重ね着)」を基本とし、状況に応じて衣服を調整できるようにします。レイヤリングは以下の3つの層で構成されます。
ベースレイヤー(肌着)
ベースレイヤーの目的は、汗を吸収し、素早く乾かして体をドライに保つことです。
肌に接する部分になるので、体温が下がらないようにドライな状態を保つことが重要です。
✅ ポイント
- 素材:ポリエステルやウール(メリノウール推奨)、綿は避ける
- 例:速乾性の高いTシャツや長袖インナー
ミドルレイヤー(保温着)
ミドルレイヤーは体温を保持し、寒さから身を守ります。
吸湿速乾性に優れた素材を使うことで、汗を素早く吸収・発散しベースレイヤーを常にドライな状態に保ちます。
✅ ポイント
- 素材:フリース、インサレーション(ダウンや化繊中綿)
- 例:フリースジャケットや軽量ダウンジャケット
アウターレイヤー(シェル)
アウターレイヤーは風や雨、雪を防ぎ、体を保護します。
防水性、防風性、通気性を確保することが重要になってきます。
✅ ポイント
- 素材:防水透湿素材(GORE-TEX、eVentなど)
- 例:レインウェア、ハードシェルジャケット
季節ごとの服装のポイント

春・秋(変わりやすい気候)
- 速乾性の高いベースレイヤー
- 軽量なフリースやソフトシェル
- 防水・防風のレインウェアを携行
夏(暑さ対策)
- 通気性の良い薄手のベースレイヤー
- 速乾性のある長袖シャツ(日焼け・虫よけ対策)
- 軽量のウインドシェル
冬(寒さ対策)
- 厚手のベースレイヤー(メリノウールなど)
- 保温性の高いダウンジャケットや化繊中綿ジャケット
- 耐風・耐水性のあるハードシェル
重要な登山アイテム

ボトムス
- 速乾性のある登山パンツ(ナイロンやポリエステル)
- 冬は防寒パンツ+タイツ
- ショートパンツを履く場合はタイツを併用
靴下
- 厚手のウールまたは化繊素材(速乾・保温性重視)
- 夏でも長めの靴下で擦れ防止
手袋・帽子
- 夏:日差し対策の帽子、薄手の手袋
- 冬:防寒性の高いニット帽、厚手のグローブ
シューズ
- 初心者はミドルカット以上の登山靴(足首を保護)
- 軽量登山ならローカットのトレッキングシューズも選択肢
まとめ
近年、軽量装備を重視するUL(ウルトラライト)登山が人気です。服装も軽量・コンパクトなものを選びます。メリノウールの薄手インナーや超軽量なレインウェア(Dyneema素材など)など
UL登山でのおすすめブランド等も今後紹介していきます。
登山では天候や体調の変化に対応できる服装が重要です。レイヤリングを基本に、季節や登る山に合わせた適切なアイテムを選び、安全で快適な登山を楽しみましょう。
コメント